強迫関連障害への心理治療の難しさに関する強迫関連障害の無意識メカニズム

強迫関連障害への心理治療の難しさに関する強迫関連障害の無意識メカニズム

強迫関連障害への治療のしにくさは，強迫症状のアクションは，自分と関連している不安や苦痛及びその他の強迫的症状が不合理だと分かっているという洞察に対して，「その洞察の干渉を受け入れなさそう」という原初的孤立世界らしく，そして自閉-接触ポジション的モードで押しつけられてくるようで，強迫的アクションの自閉-接触ポジションの自己境界のあるから，莫大な抵抗に働く心理エネルギーを持って克服されにくい。

強迫症に対してそんな具合に関わりのあると考える上で，強迫症の力動の由来にとって，肛門期性的発達の時で異質的で外来の躾けと自分の意志とが罅が入ってから，躾けを掛けてくれる親、又は親の役割りに転移で再充当する対象への逆らいげな攻撃性を反動形成で，他の方向に置き換えて強迫症状が形成してきていながら，両価性的なコントロールにおいて代償的折衷で，アクションの中で「可能性に満ちた空間」の柔軟な体験状態の感情を硬く意思表示するように排斥して抑圧していくである，という理解は十分に妥当であると思われ得る。

そこで、攻撃性へのコントロールのために自分の意志と分断しながら反対している方向から押し付け迫ってくる異質的な侵入的力に同一視することは，強迫症の反復的、持続的な思考、衝動及び心像が侵入的に望ましくないで体験に押し付けてきて，又はそれと対蹠に反復的で持続的に侵入してくる思考，衝動や心像を突っ撥ねようとしそうに無視したり或いは何か他の強迫的思考とか他のか強迫行為とかによって隔離したり中和したりする様態になる。しかし強迫的に衝突し合う両価的な意志領域は，抑うつポジションで自我機能が知的に合理性をもって柔軟な適応を働かすのではなく，自閉-接触ポジション的モードで心理的意味形成のイメージ段階を飛び越え省いて直接にアクションに繋がり，そのアクションは解釈的心理過程とがギャップがあり，衝動の心的エネルギーがそして克服されにくくなり，強迫症状を強行に止めれば症状のアクションで意思表示してきている克服されにくい心的エネルギーというが，莫大な不安や恐怖に転じてくるのである。