ミニマリズムの問題

ミニマリズムの問題

もし必要の簡約で滑らかに流暢であるラインの構造がミニマリズム（最小限主義）に変じると，デザインや美意識は無意識のうちに一方通行な支配感に陥り，調節できるファジー性や弾力性を失いって，さっぱりしたシンプルな感じを齎しながらも体温や生々しく「血が通う」生身の人間的欲動や感情が伸びやかに展開していく感覚の要素がない，あるいはそういう感覚を表現できないのだ。もし装飾が本当に余計なものとして，素材が実用性を伝えるだけで良いならば，装飾という抽象的な意味は一体というわけなのか分からないサルの神経系のレベルにまで退化し戻っても良い，形から機能まで生物の形質が段々と複雑になっていくのは何の必要や意味があるか？ミニマルなラインやロゴは実に自分自身でも装飾として存在し，適切で必要な程度のシンプルさや簡約さ不必要な感情的瘤らしいくどさや煩わしさを省くことが必要であるべきが，世界がフラットになることを望み（たとえそれがセンスが高いように滑らかで繊細なフラットになったとしても）、そのために1つか2つかのような数個の要素を把握して世界全体を掴み、少数の物理量だけを把握してブラックホールの様態を捕まえるように全て把握できるから宇宙がせいぜいブラックホールのように終わってしまえばしまうほど良い、というような支配狂こそ，ミニマリズムを完璧に追求したり，ミニマリズムを完璧に求める支配感と呼応する他の自己愛的な支配欲や統治感をも完璧に求める。感じ上の瘤らしい煩雑さを省いたという感覚のバランスが，属性において装飾の存在と矛盾しない。

Steve Jobsが性格で偏愛するミニマリズムの審美は，さっぱりした感じやセンスを醸し出せるけど，欲動を冷淡にさせたり多層化を簡単に還元させたりする一方向に一方通行で，高いセンスの中に柔軟性や血が通う温度ある欲動的感じなどは欠如し，天才とクソを二分法というスプリッティングの妄想分裂ポジションでの硬く平板化したイメージではないで感じを重層にアレンジして豊富に精緻な現実や可能性を把握したり育てたりしていくといった傾きも連れて欠如していくという欠陥もあり，より豊富で精緻化していく感じの展開にとって不利になる。一般的に，図形全体において装飾と画像の色彩やキャラクターや図案が複雑に多層化して展開していった部分が，余白の部分と1：0.618もしくは0.618：1（0.382:0.618もしくは0.618：0.382も良い）というくらいの場合は，可能性に満ちた空間のように豊富に生き生きと展開しながらさっぱりした感じを保有できており，くどく感じの負担感をもたらすのでもなく，豊富で生き生きとした感じを冷淡にさせるのでもない，ミニマリズムの美学風に比べて，ミニマリズムで表現できるさっぱりした感じを保有しながら，ミニマリズムで欲動を冷淡にさせたり多層化を簡単に還元させたりする一方向に一方通行で柔軟性や血が通って温度ある欲動的感じというのが欠如の欠陥をも避ける。