精神分析の臨む特別な抵抗について(補正)

精神分析の臨む特別な抵抗について(補正)

精神分析の理論が社会文化において臨む抵抗は，転移抵抗ではなくても臨床場面で見られる転移抵抗の行動化と時々類似して，臨床治療に対する忘れられた過去の抑えにくい衝動を再現するという転移反応ではなくて、自己中心化から自己の統制不能な無意識の「自分が自分の専制君主に嘗てなれることがない」という真相を受け入れ難い、そんな人間の弱点である共通の自己欺瞞的な自己理解を局限したい防衛的メカニズムから出た行動の習慣的様式、又は行動化するスキーマというものの抵抗なのである。それは、心理の無意識的存在の性本能に抵抗が高まり、性的欲情とタブーとの葛藤に対して責任回避しながら未熟で表面的な無事を維持しようとしてから洞察欠如に陥り、無意識に対する恐れの方なら自己愛の自己制御や無意識の直接掴められないこととの葛藤に、類似した「責任回避しながら未熟で表面的な無事を維持しようとする」してから同じく洞察欠如に陥り続けるという、社会文化において精神分析が指摘した真相に敵意を迎えるのは基本的にそんな自己理解を蹉跌しまくらせる抵抗の行動化なのである。

そこで、その抵抗のやり方のメカニズムはどのような機制を用いるのか？それが内的世界の構造に変化を形作る内省や体得を回避しようとする惰性が含まれるており，マインドフルネス認知療法MBCTの見方を援用して見ると，抵抗とはマインドフルネス認知療法MBCTの操作を逆に使うと言える。マインドフルネス認知療法MBCTでは、「ある特定の方法で自分の特定の体験に対して能動的に注意を向けること。意図的に今ここの瞬間に判断することなく注意を向けること」(Kabat-Zinn.Jによる)で、自己理解を得ながら注意を操作したりし、不快な気分や感情が環境に応じて生んでくるという不可避な場面に適切に注意とそれらの距離を適切に置いたり注意を適切で至適な刺激のように向けていくことで不快な気分や感情をコントロールできるようにさせるという。そして、フロイトが「夢判断」で指摘した夢の心理学的過程の注意がどのように配分して意識、前意識、無意識の地図を形成するメカニズムに帰着してしまった、抵抗の機制で心理の意識、前意識、無意識の地図が即ちそんな白昼夢みたいな作業の動態によって動的に形成しながら変化してつつあるのである。

一方、精神分析への前述した種類の抵抗は、マインドフルネス認知療法MBCTの操作を逆に使い、症状を形成させるように自分の体験に対して能動的に注意を向けないで、どんな抵抗の形式を取るのか問わずに、つまるところ意図的に体験の今ここの瞬間に対してわざと注意を不適切に外して、自分を自分が気づまりで直面できない無意識の真相に直面させる精神分析そして知的洞察を避けながら主に情緒的洞察を避けて、注意を情緒的洞察の傾きに触れもうとしないでせっかくに遠ざかろうとする、という洞察欠如で自分の無意識に理解を入れず幼稚で表面的な正常な皮相を維持しながら、自分の本当の心理状態に責任回避をしている状態をそのまま続けようとしながら，注意を自己理解のコントロールが効かないように、直面し難い無意識の辛い現状に注意を向けないながら、今までずっと取っている様々洞察と伴わない行動化らしい行動で、洞察欠如しているままに騙し騙しストレスを発散する防衛を維持する、という抵抗の強いほど言える瀰漫性の粘っこい「情緒的洞察を抵抗する情緒」の錯綜している複雑なシステムが，分析の深入りにつれてしばしば見えてくるように反応してくる。

なお，精神分析の解釈を罵ったり無闇に批判したりするというも，自分を自分が耐えられないほどの無意識の葛藤や真相に直面させる精神分析の解釈に対して歪曲された関係づけで悪い印象を塗り付けてやることを通して、無意識的にわざと嫌な気持ちを精神分析の解釈に投影してから、態と嫌や気持ちを投影同一化してから取り入れ同一化して、投影された精神分析やが精神分析のある特定の解釈を嫌なイメージに虚構してから自分の精神分析や精神分析の解釈への注意を嫌にさせて、無意識の注意を精神分析の解釈から逸らし、主に抑圧の機制自由連想に抵抗したり、自分の責任回避で洞察欠如の状態をそのままにさせながら無意識の姿に目を逸らす、という「意識ー前意識」体系で責任回避や洞察欠如の心構え的な姿に戻って、注意がもっぱらそのような姿に使い、非成熟で表面的な「正常」の皮相的な感じやふりを自己欺瞞ために繋いでいこうとするという抵抗の無意識的なメカニズムなのである。特に，無意識が幼稚な幼児性欲や幼児性欲でのエディプス・コンプレックスの葛藤が活躍している場合は，表面的にエディプス・コンプレックスのタブーを犯していないような模様を維持しそのタブーを騒がさないようとしている状態として，無意識の作業や作用メカニズムを指摘されたら，容易に自分の無意識が実にタブーを誠に守っていないような危険を意識させられ，表面的に幼児性欲でのエディプス・コンプレックスのタブーを守りそうの幼稚な自己欺瞞は破綻しながら，幼児性欲が正常な成人性欲のホルモンを精一杯制圧している中に正常な成人性欲のエロチックさを否認したり抑圧する防衛境界線を破られるようにさせ，幼児性欲の性的嫌悪感（性倒錯的）が抵抗の形式に表出してくる。そんな幼児性欲で生理心理的な葛藤が盛んながら盛んに自己欺瞞を働くという病的な場合が精神分析への抵抗が一番高い。

そんな抵抗の事象において無意識での性的葛藤や自分の性的欲動の背景を意識化することに抵抗することが，単に無意識で行なっている自己欺瞞的に取ろうとする幻のバランスを守ろうとするのみではなく，エディプス・コンプレックスで我儘で自己愛の幻想を良い世界としながら，それに注意させてくれる現実的介入を悪い対象とする「自己，悪い対象，良い対象」の三角関係で，性的欲動や性的葛藤を全然知らないままにすることを良い対象にするため，エディプス・コンプレックス的な雛形が出てきて，マザーコンプレックスで性的葛藤や欲動を知らないまま行動でそれに浸っていろうとしそれに注意させてくれる力を神経質的に敵視するというように，精神分析へのエディプス・コンプレックス的な葛藤の原型での抵抗の構造が見られる。