非定型の特徴を伴う抑うつについて

 心因性で強い非定型の特徴を伴う抑うつは，自己表象に攻撃を受けて自己対象ニーズが抑圧され、自我機能の柔軟性は妨げられて自由に退行できず，環境で自分に対するネガティブな意味づけの投影同一視を受け入れ過ぎ，及び投影同一視を通して自我意識を拡張することが弱まって抑うつになる。よって投影同一視の概念を理解するだけ抑うつ緩和に助けられると考えられ，自由連想に対して投影同一視の概念理解を掌握させるなら，自由連想の体験の深さが質的に深めたり，自由連想で自己と自己対象との融合や分離に気づいて来させることができて，自己と自己対象との融合や分離の柔軟性が情緒的洞察より「自閉-接触・ポジション」でのである。しかし，実際の場合は，環境で自分に対するネガティブな意味づけの投影同一視を受け入れ過ぎるという陽性的なネガティブな意味づけより，環境の不共感で自分の投影同一視を痺れそうの無視をするか承認してくれようとしないかという陰性的な「ポジティブな意味づけを拒否」表現で心因性（非定型の特徴を伴う）抑うつを孕んでくる場合はもっとよく見られる。そんな場合たちには，投影同一視の概念を逆に陽性的に活用して，自己対象が一時的に自己に参与してくれることを要請する自己拡張する即ち自己対象への自己転移というを，敢えてポジティブに受け入れる必要を明確にすべき。そのとき，自己対象となって投影同一視の対象となる他者への共感の意欲と能力は保っているかどうかのが，病的に投影同一視か必要な投影同一視か即ち健康な自己対象ニーズの転移かどうかの判断基準である。

心因性で強い非定型の特徴を伴う抑うつのもう一つのメカニズムは，自分から発する投影同一視が弱過ぎて，能動的な意志や意味を主観世界から現実原則の外的世界へ移入しにくくなり，自己対象の共感的な繋がりを要求の力が足りないで心理自己の情緒的・効力感的な心的資源は摩耗しやすく，抑うつを招くというメカニズムが働く場合も安くあり得るのである。