自己欺瞞の無意識が心理構築アプローチの悪循環の源

心理障害の患者は自分の情動を扱うための解決手段は、ある欲動の目的の本音や素顔が表立っていかないように抵抗を示したり，あるいは治療者の前に自分のある目的の欲動を背景にした自分のパーソナリティーを隠そうとするという具合は常態と言えるほど臨床上の抵抗現象が，患者の意識的な意図と言えないけれども、Karen.Horneyの見事な著作『自己分析』に述べてあるのようで，患者は自分の情動の生活のなんとかと支え行けるように、対応の不得手みに自分を宥める(自己欺瞞的)にしており，不得手な対応への自我合理化に心理アプローチが凝り固まっていくようにたどり、そしてさらなる対応の不得手みが嵩張って自分を更に宥める(欺瞞的な満足の味わい)ように駆らなくてはいけないという悪循環のありがちである。

そしていま自己心理学理論のディスカッションの上で慣らしとなった病理を「病理よりむしろなんとか自分の暮らしのコンテクストを以って頑張ろうとい試みた健康への努力奮闘」と定義したという言い方は，更に概括して言わせれば、防衛機制の悪循環がそもそも「健康への努力奮闘」であっていたけどという道から逸れっているのみ止まらず，その逸れる勢いは無意識の技とした選択方向としてこそ防衛機制の悪循環は益々柔軟性を失っているのだと言える。即ち可能性に満ちた空間を失うほど，溢れてくる葛藤の衝突で，「可能性に満ちた空間」へ向かう至適な満足と至適なフラストレーションを獲得できる心理構造の余地は少なくなって，次第に葛藤をもっとなしやすくなってしまうという悪循環は，能動性を有しながらもその能動性をミスマッチして使う動機は，心理病理の基本な意欲の一つだと言える。

一方，「可能性に満ちた空間」を実現する要因一つというが，自己の不完全な欠損に対して素直に向かって面する勇気および自由連想を許す自己受容性であり，自己欺瞞に導く構造を排除するメカニズムとして，「可能性に満ちた空間」の中の免疫組織らしく可能性に満ちた空間の状態が自分自身に自己モニターと自己修正を働かすのに必要な攻撃性を持っており，心理学的意味の硬さと柔軟性の弁証法的テンションを見せている。