精神分析雑談:センスに関して

精神分析雑談:センスに関して

センスはおよそ二種類に分けられ，１つは美的かつ「エンジョイの品」的なように，芸術的で感性的なセンスである。並びにもう１つは知性的なセンスであり，知的、ロジック的で知性の目が覚めてるように人が話せたり，社会、歴史、論理の筋合い更にそちらの抽象的な意義の訳が弁えられたりする知性の心の品なのである。これが感受の敏感性の洗練さと考えの敏感性の洗練さに分けられる。G.C.Jung の言う感情機能，直感機能と感覚機能，思考機能のカテゴリーという次元の組み合わせと言え，Jung が指摘したその心理的類型たちについて「思考機能と感情機能」を判断機能として「感覚機能と直感機能」を知覚機能とするという｛「感知の対象」との関係｝に基づく上位カテゴリーのほかに，大脳左右半球の知性と感性での知能からなる上位カテゴリーも見分けられるのである。各々のセンスの高さは，葛藤をうまく整えられたり，可能性に満ちた空間になるように経験の過程や形態が豊富で細かくなる心理洗練化の心理的慣習の程度に呼応すると言えるのである。そのセンス二つの間を渡って行き来する可能性に満ちた空間の発達こそ，情緒の洗練化と審美の繊細さができてきて，「センスがある心理経験を提供できる対象を自体対象にする心理自己」の保つ「意味感への求め」から頂く「心理発達・進化を識別すること眼識とニーズ」の傾向性も確保される。

そして，知的なセンスは低けば低くほど，その人の「情理に従ったり喧しかったりする」超自我の発達とバランスは悪くなって，病的な自己愛や偽善的な人生哲学および正直さの低さが目立つようになる。美的なセンスは低けば低くほど，イドに相当する心理自己の繊細で柔軟になる発達が悪くなり，感情の平板化だったり粗悪だったりして心理発達をもっと進める心理学的ポテンシャルが弱くなりがちである。