精神分析雑談：パラフィリアの本質についてのコメント

精神分析雑談：パラフィリアの本質についてのコメント

パラフィリアその病的表現の特徴はS.Freudの『性的理論三編』において指摘した通りに、全体な性欲の断片化に崩れて表現するという点にあり，対象関係の視点ならその全体な性欲の解体が性欲の対象関係的な意味合いや欲動という事象や意味上の解体する表現であり，それを作動する心理構造が当たる病巣を理解するにはやはりフロイトが指摘した性的発達の早期の特徴に関わり，性別意識がはっきりと分化しないうちの乳幼児の段階では，嘗てそのままで男女を共に自己の完全的な身体的世界に有されて備わっていたとう朧げな感じかあり，そして幼児的心理自己発達レベルに当たる幼児性欲の心理経験なので，パラフィリア的な性的対人関係では自他境界感が不安定で薄く，またはフェティシズム性の種類の表現では、異性の一部分らしい異性用の部分対象とする物体に自分と境界感を持っていないような一部分を投影または投影同一視するのである。

もしろ、パラフィリアでは必ずしもパーソナリティ障害の境界水準的な病態水準に達するわけではないが，少なくとも性的経験の領域の断片化なので，パラフィリアの患者は性的対人関係では自他境界感が不安定で薄く、異性もしくは異性の生体の一部または異性の一部に対して部分対象関係のレベルで関係づけをしたりし，そして全体性に向いてしまう全体対象関係の傾向をしなく，相手に完全に共感しコミュニケーションし合おうとする意欲は強くなり，更に相手に不当に利用する対象関係の特徴づけは発生しやすいものもなりやすくなる。

部分対象の性的興奮の中には，比較的に容易に誘発されることが，禁欲的な伝統「道徳」という性的嫉妬に根差した偽善的な偽道徳もあり得る。実に，「性の伝統的な偽道徳」の患者にとって，相手の性的快楽の自由や豊富を剥奪することこそが「性関係の真な目標や快感の方式」であり，その病的の性関係は自分の性質のために，自分の安全感が「性的倒錯である相手を禁欲的に制圧したり心身剥奪する」にあり，というような変態的モデルを性質や目標として，嫉妬ための禁欲をかけなければ，安全を感じなくなり，そして様々な道徳的な名義の偽装の下に，赤裸々な変態のパラフィリアを変形した方式がメインになりながら，そもそも全体対象の関係に基づいて完全な対象者に対する性欲のモデルは変質してきた。そもそも，完全対象である相手と「完全な自分の完全な心身の性の快楽」をお互いに促し合ったり共有したりする自由で共感的な全体的性欲であって，そして「人間たちは豊富や開放で明るく楽しみ合う」という性欲および性欲，という健康の状態で求める対象関係は，性的嫉妬の偽善的な関係に変質する。その変質では，全体な性欲の解体および解体後の肛門性欲的な禁圧，または男根期性欲的な三角的（エディフィス的）葛藤なので，幼児性欲の幼稚な自己愛発達レベルに退行したり当たったりし，対象関係コミュニケーションの共感のレベルが幼稚で荒い性倒錯に「感情の性的感覚の基礎」を築くーーというようなモデルに向いて，欲情が変態する。

その変態の過程が，全体な性欲およびそれの全体対象関係の破綻だと疑問なく見做されられるべきであるけど，断片化の性欲の性倒錯の意味は必ずしも直接な性的行為に表現する形式ではない，その性倒錯的な性欲構成の形式の露出やそれの病的興奮の実現が，欲情の広範囲で日常的な関係づけ方に変形したりし，「狭く狭義的な性行為の表現領域に限られなく，最終的に性行為に関連していく広範囲の欲動の過程に隠くれて，変態の枠組みを築いていく作用する」という形態で，謂わば狭く狭義的な性行為の表現領域での性的倒錯の形跡という事象が，「周りの欲動的な過程へ滲み広がっていながら変形していた」形態に過ぎない。